【幻の「広島カープス」と赤い街の50年】
広島といえば「広島東洋カープ」を思い出す人も多いのではないでしょうか。
さて、なぜ、この野球チームの愛称は「カープ」なのでしょうか?実は広島城の別称が「鯉城」ということから、鯉を表す「カープ」になったのです。それ以外にも「鯉の滝登り」という言葉が示すように「強さ」が感じられるといったこともあるようです。ところで、この広島城はなぜ「鯉城」かというと、城のある場所が「己斐浦(こいがうら)」という地名であり、「己斐」を「鯉」と表記したこともあるからという説が有力です。他にもお堀に鯉がたくさん泳いでいたなどもありますが)そこで、鯉の集団なので「カープ」の複数形「カープス」として球団創設の発表がされたのです。
しかしです。その後、関係各所から指摘があります。「カープ」は不可算名詞なので、複数形も「カープ」が正しいとの突っ込みが入ったのでした。どうも欧米人の感覚では鯉も羊同様に群れを成すものなので数えられないということになるようです。もし、ここを指摘されなかったら、「カープス」のままだったかもしれませんね。さて、広島カープといえば、もう一つ、「赤ヘル」。当時は「赤」は女の子の色(例えば、当時の小学校のランドセルは男子が黒、女子が赤と決まっていました)という認識でした。当時の広島カープの選手にもこの色を嫌った選手が多数いたとか。
重松清の小説『赤ヘル1975』でもそんな時代なんだなと感じさせる一場面があります。さて、なぜ、赤いヘルメットになったのかというと、アメリカから監督としてやってきた当時のルーツ監督が、「燃える色(闘志)」といったことからこの色を取り入れたのでした。そして、この色が始まって、もう50年目。広島の街は「赤」のイメージがすっかり定着していったのです。
ところで、その赤を象徴するものを3つ上げてみたいと思います。「ローソン」と「東横イン」と「アパホテル」です。写真はいずれもマツダスタジアム近くにあるものです。「東横イン」は夜に撮れば赤くライトアップされているのですが、この写真だとわかりにくいかもしれませんね。看板の色まで変えてしまうなんて影響力がすごいと思いませんか。ちなみに、赤い「ローソン」は球場近くに2件あります。




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